フィレンツェだより
2007年11月29日



 




フィレンツェもクリスマスモード
カルツァイウォーリ通りで




§鋭意執筆中,楽しみもあり

なんとか11月中に残りの原稿を仕上げてしまおうと,机に張り付いているが,それでも合間に楽しみはある.今日はウフィッツィ美術館に行った.


 現在,期間限定の特別公開として,同美術館のある宮殿の一角にあるサン・ピエール・スケラッジョ教会跡とボナコッシ・コレクションがガイド付きで無料見学できる企画が実施されている.日時,人数限定の完全申し込み制で,フィレンツェの美術館のホームページでも紹介されているが,福山さんから教えてもらうまで知らなかった.

 普段は非公開の作品が見られる機会とあって,すぐに予約の電話をしたが,何度かけても誰も出ない.人数限定の企画だし,私たちはその翌日からウルビーノに行く予定だったので焦った.しかし,ありがたいことに,留守中に福山さんが代わりに予約して下さった.感謝感激である.

 そういうわけで,久しぶりにウフィッツィに行った.2時半集合だったが,夏には考えられないことに,通常の入口にも行列はなかった.

 この特別企画は大感動だったが,原稿がまだ出せていないので,その報告は12月になってからにしたい.



 24日にペルゴラ劇場で聴いたズナイダーの演奏会も素晴らしかったが,この報告も12月にする.12月1日はテアトロ・コムナーレでオペラ「運命の力」を見るので,合わせてその報告もする.ちなみに当初の予約は11月25日だったが,ショーペロ(ストライキ)のため公演が中止になり,12月1日に振り替えてもらった.

 27日に無事滞在9カ月目に入り,普段より高い10ユーロ超のワインで祝った.今,悲劇の原稿を書いているので,「アトレウス」という名のワインを開けた.2002年のワインで,ラベルの赤が印象的だった.



 私は取りかかる.
 そしてそれを最後まで仕上げてしまうぞ!
 

   (アッキウス『アトレウス』断片,
       セネカ『怒りについて』
         1巻20章4節からの引用)






 原稿も明日こそは仕上げてしまおう.もう既に取り掛かって暫くになるし.